途上国ライフ

図工と体育と、ときどき英語。元公立中学校教諭、現途上国の小学校の先生。

ブータン人から学ぶ優しさ、人とのかかわり

先日、私の学校でhouse divisionがありました。

私の学校にはhouseが4つあります。

(だいたいどこの学校でもhouseの数は4つです。生徒数が多いところは、8つということもあります。)


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四隅に固まっている子どもたち。

真ん中に立っている先生たちが

子どもたちを4つのhouseに振り分けていきます。

 

 

そして、子どもたちの振り分けのあと、先生たちがくじ引きをして、

どのhouseを担当するのかを決めます。


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これから11月までの約1年間、このhouseは固定です。

 

 

 

、、、と言っても、house=家、ということではありません。

なんのことか想像がつくでしょうか?

 

 

 

もう少し説明を続けます。

 

 

 

それぞれのhouseにはhouse captainがいて、

最高学年のClass 6(小学6年生相当)からひとりずつ選ばれています。


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ブータン流の『前ならえ』です!

朝会の整列は、このようにhouseごとに背の順です。

ここには写っていませんが、前述のhouse captainが整列を指示したり、

下級生の補助をしたりします。

 

 

このhouseでどのようなことをするのかと言うと、

 

·朝の清掃

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houseごとに清掃場所が割り当てられています。

ホウキがなければ、こうして枝と葉っぱで掃く!

なかなかの知恵ですよね。

 

 

 

あと、写真はありませんが、

 

·コンペティション

(英語の単語読み書き大会、国語であるゾンカ語の音読大会など)

 

·バレーボールやバスケットボールのhouse match

(トーナメントを組み、houseごと、学年ごとに戦う)

 

などがあります。

 

 

、、、そう、正解は、houseとは日本の小学校で言う学年たてわり班のようなものです。

 

上級生は下級生の面倒を見て、引っ張る。

下級生は、上級生から学ぶ。

 

そんな仕組みが、ここブータンでもあります!

 

ブータンでは、上級生は、日本以上に下級生の面倒をよく見ていると思います。

その接し方はまるで全員が自分の弟や妹であるかのように。

実際、下級生が上級生を呼ぶときは、

自分よりも相手の学年が上だった場合、

名前ではなくゾンカ語のお兄ちゃん、お姉ちゃんという意味のアタ、アナと呼んで慕っています。

 

 

登校中に下級生を見たら、手を引いて一緒に行く。

休み時間は一緒に遊ぶ。

勉強を教えてあげる。

トイレに連れて行ってあげる。

手が汚れていたら一緒に水道まで行って洗ってあげる。

 

などなど。

 

 

たまに言うことを聞かない下級生に棒を振りかざしているのを見ると、なんとも言えない気持ちになってしまいますが。

こればかりは文化の違い。私が口を出したところで変わりません。

(過去に改善しようとしましたが変わらず、諦めました)

 

そして新年度ということもあり転入生が何人かいましたが、

打ち解けっぷりが半端ない。

あれ?去年もいたっけ?と思うくらいです。

仲良くなるのが超早い!

日本にいると、転校する場合は新しい学校に馴染めるか、心配すると思いますが、

ここでは心配御無用です。

 

 

別の記事でも触れたことがありますが、

ブータンでは親子、祖父母だけでなく、

いとこや、両親の兄弟姉妹の子どもまでが

同じ屋根の下で暮らすことがよくあります。

 

そして、家どうしの行き来も頻繁です。

 

帰ったらお友達が家にいた、とか、

アポなしで訪問してもめちゃめちゃウェルカム、ご飯食べていきな〜、とか、

うちに来い来いと言われる、とか。

 

それだけ、人とのつながりが濃いのです。

 

だから、子どもたちも小さな頃からそれが当たり前だから、

自然と人に優しくできるし、

小さい子のお世話も進んでできる。

 

 

 

日本も昔はこうだったのかな。

今は一人暮らしだと隣の人の顔も知らないなんてこともあるもんなぁ。

 

私はアポなしで家に来られたらびっくりしてしまいます。

せっかくのゆっくりできるお休みなのに〜、、、と思ってしまうこともしばしば。

 

だから、誰かのおうちにお邪魔するときは前もって都合を聞いているけれど、

『お家に行きたいんだけど、いつなら行っていい?』と聞くと、だいたい

『いつでもいいよ!』と言われます。笑

 

そしてほんとに適当にふら〜っと行くけれど、

めちゃめちゃもてなしてくれます。

 

すごい。ブータン!

 

この感覚、みなさんは、どうでしょうか?

 

 

 

 

ここでは、人の優しさが身にしみます。

それは仏教の影響も大きいと思います。

彼らは見返りなんてこれっぽっちも求めてない。

自然とやっているし、それが当たり前だから。

たとえばこないだごちそうになったから、

日本のお茶をお返しに持っていくと、

『もぉ〜そんなのいいの!!』と言われます。

 

前も触れましたが、なにかしてもらったときにお礼を言うと、『君はありがとうを言い過ぎ』とも。。。

 

 

溢れんばかりの優しさを、

進んで助ける姿勢を、

私も見習わなくては。

 

 

日本に帰ってから、外国の方(に限らず誰か)がもし困っていたら、

ここで受けた分お返ししなくてはなぁ、と思います。

それが恩送りになると信じて!!!