途上国ライフ

図工と体育と、ときどき英語。元公立中学校教諭、現途上国の小学校の先生。

え、どろぼう???

今日、学校が突然休みになりました。

先生方が、会議のために隣の村の学校に行くから、との理由です。

それを知ったのは昨日の夕方。

しかも、子どもから教えてもらいました。

「明日、先生たちがどこかに行くから、学校ないんだって!」と。

その後、校長先生からも説明がありました。これで本当なんだと確認。

え~そんなことある~~!??と思うけど、あるんだよなぁ。。。

自由な時間ができました!笑 自分のために使います。

 

 

先週、運動会の出張から帰ってきた日のこと。

トータルで一週間以上、家を不在にしていました。

帰ってきて、バックパックや首都で買ってきた食材の段ボールを運び、

家の鍵を開けて中に入ると、なんだか違和感が…。

 

私が今住んでいる家には、割と大きめなsitting roomと、

寝室、キッチンの3部屋あります。

家の中に入って中を確認したら、sitting roomが荒らされていたのです。

 

普段、sitting roomは私ひとりの生活には大きすぎるため、使っていません。

寝室とキッチンだけで生活するには十分だからです。

sitting roomは、同僚の先生や子どもが家に遊びに来た時に、工作をしたり

おしゃべりしたりするときに使っていました。

また、図工や体育の道具、材料を段ボールに入れて保管していました。

日本から送ってもらったものも、少々段ボールに入れて置いてありました。

 

しかし、不在にしていたあと帰ってきたら、

その部屋に置いてあった段ボール箱の中身がほとんど外に出され、

日本のコンソメやふりかけの袋や箱がびりびりに破られ、

首都で買ってきた豆乳の蓋が開けられ、

消火器が噴射され、

体育で使っているボールが転がり、図工の新聞紙や画用紙が散乱していました。

もちろん、出発前に部屋は掃除して床拭きまでして、

すべての窓を触って鍵がかかっていることを確認して出発しました。

 

なんなんだ、、、!!!

状況を見てムカついた私は、とっさに消火器の粉を拭き、

なかなか手に入らないから迷いましたが、気持ち悪いので

泣く泣く豆乳を捨て・・・など、かたづけてしまったのですが。

待てよ、これは報告しなければいけないのでは? と思い直して

校長先生や大家さん、事務所に連絡しました。

 

その後、関係の人たちが家の様子を見に来ました。

その日は何もやる気にならなかったので、戸締りだけしっかりして就寝。

 

次の日、街から警察の人が一時間かけてやってきて、

家の様子を見ていきました。

でも、鍵や窓はどこも壊されていないし、

足跡も見つからない、と。

一体、だれがどこからどうやって入ったか、まったくわからないのです。

「マダムがいない間に窓が開いているのを見た」という子どもや、

村の人もいるのですが、真相は闇の中です。

 

メインの玄関の鍵は私と大家さんの共用の鍵です。

キッチンと寝室の鍵は私だけが持っています。

大切なものはすべて寝室に入れ、日本の食料などもキッチンに入れ、

さらに鍵をかけたので、そこは荒らされていませんでした。

よって、大切なものは盗られずに済みました。

結局、盗られたものはばんそうこうや日本のふりかけ、

スティック型はさみ、キャラクターのマスキングテープやメモ帳、

透明のセロテープなど、小さなものばかりでした。

ばんそうこう以外はすべて日本から持ってきたものです。

盗られたものが大したことなかったから、ではなく、

誰かが自分の不在中に家に入り、ものをさばくったという事実が

とても気持ち悪く、しばらくは外に出たくなく、誰にも会いたくなかったです。

 

警察の人も、誰がどうやって入ったかということについて、

何の証拠も見つからないとのことで、

最終的には校長先生と警察の人の前で

「これ以上調査は必要ありません」とのレポートを書き、

サインをして、提出しました。

何も証拠が見つからないから、との理由からだと思いますが、

「本当に出かける前に片づけたの?

よく子どもが遊びに来るって言ってたから、子どもが来て散らかしたけれど

あなたが片づけ忘れたんじゃないの?」

と聞かれたときは、さすがにちょっとムカついてしまいました。

 

この出張の前には、実は学校でお金を盗られています。

これは、私の過失でもあるのですが、

突然の会議で呼ばれ、職員室に財布が入ったカバンを置いたまま、

別の建物の会議室に行き、一時間ほど会議に参加しました。

その後戻ってきて、カバンをもって家に帰り、中身を確認したら

現金がすべて抜かれていました。

でも、カード類は無事でした。

 

先生たちには「あなたの、子どもとの距離が近すぎるからだ」

「もう家にに入れないほうがいい」と言われました。

日本文化や紙工作に興味を持っている子どもたちに対して、

よかれと思って放課後や休日の時間を一緒に過ごしてきた、でも、

自分の子どもたちとの付き合い方がまずかったんだ、と、むなしくなりました。

その後、家に入れないようにしようと決め、出張で新たな視点を得て、

冬休みまでもう少し頑張ろう、と思って帰った矢先のこんな出来事。

正直、ずたずたでした。

たしかに、家に来ていた子どもの中には、部屋の中をじろじろ見て、

珍しいものを触っていた子もいました。

そして、「あれ、ここに置いていたアニマル消しゴムがなくなってるなあ」 

ってこともあったのです。

それなのに対策を講じていなかった。だから私も悪いと思います。

 

幸せの国、と言っているけれど、やっぱり途上国なんですよね。

そりゃ、目の前に見たことないものがあったら、

お金があったら、ここでは手に入らないものがあったら、盗るよなぁ。。。

あとで聞いてみたら、そういうことはこの国ではよくあるそうです。

まして、私は外国人。物珍しい目で見られるのは当たり前です。

そこをもっと意識して、しっかり線引きして生活しなくちゃ、

そう思わされた出来事でした。

勉強になります。

 

今は子どもたちや村の人もほとんどこの出来事を知っているので、

大家さん以外は誰も訪れて来なくなりました。

 

ただでさえちょっと気持ちが落ち気味で、

帰りたいなあ~と思ってしまうことが多かったこの頃。

さらなる打撃でしたが、

少し時間がたった今、「もう、ここまで来たら、なんでも来いや!」

と、どーんと構えています。

まあ、たいていのことはどうにかなりますから!!笑

こういう場所で生活するには、考えすぎないこと、まじめに受け取らないこと、

適当に、まあこんなもんでいいよね~、と気楽に構えることが

何よりも大切です。

 

先生方の中には「何も心配しなくていいし、何かあったらすぐ言って!

遠慮しなくていいから」と言ってくれる先生もいます。

ちょっとでもそういう人がいてくれたら生きられる。

どの国でも同じですが、悪いことをする人がいれば、

それ以上に優しい人もたくさんいるのです。

 

また、ぼちぼちやっていきますね。

 

 

※このようなマイナスな出来事、ブログに書くか迷いましたが、

「ここでの生活の現実を伝える!」と思い、書きました。

この国が悪いとか、村の人の批判をしたいとかそういうわけではありません。

いいところもたくさんあるので、

いいところに目を向け、たくさん見つけていきたいと思います。