途上国ライフ

図工と体育と、ときどき英語。元公立中学校教諭、現途上国の小学校の先生。

山をぬって進む旅

ブータンは、山の国です。
道路というと、コンクリートの平らな道を想像しますが、
ここの道路は180度違います。
一歩間違えれば崖から落ちる、
岩が落ちてくる、なんてことも。
f:id:cradle111:20191006154305j:plain
f:id:cradle111:20191006165709j:plain



今回、任地を出て同期と先輩の学校、2つの学校の運動会に行ってきました。
これは、一応、出張ということになります。
運動会については後述することとして、
まず今回は道路状況について。


私のいる村は、首都から22時間、
首都から2泊3日の移動を伴う場所にありますが、
今回、これらの学校に行くのも3日かかりました。笑

山ばかりのブータンなので、平らな道路はほぼありません。
メインの道路はコンクリートで舗装されていることが多いですが、
カーブだらけ。
特に地方に行けば行くほど舗装もなくなり、
道がガタガタです。
車が通るたびに砂埃が舞います。
山の斜面の端っこに、道があるイメージです。
バスやタクシーで道路を走っているときは
まるでナチュラルジェットコースターのように、
上下左右に揺れまくります。f:id:cradle111:20191006154118j:plain

県と県を結ぶ道路はhighwayという名前がついていますが、
コンディションは決していいものではありません。
舗装されていないのはもちろん、
雨のあとは大きな岩がゴロゴロ落ちています。
崩れた跡もよく見かけます。
そういうのを見るとちょっとだけ怖くなりますが、
今のところ事故には遭っていないし、
事故を見てもいません。


ここは敬虔な仏教国ですので、
すべての生き物を大切にします。
蚊やハエも決してたたかないし、
私の同僚は小さな虫が道でひっくり返っていたら
棒を差し出してつかまらせて助けたり、
ミミズが道路の真ん中にいたら
「こんなところにいたら踏まれちゃう」と
葉っぱで拾って道の端っこに移動させたり、と、
小さな生き物に対しても優しい人が多いです。
だから、自然にあるものはそのままにする、
山も掘らない、そういう考えなのかなぁと
思っています。

でも、ブータンには国内にたった1つだけ
トンネルがあります。

そのトンネルを、今回初めて通りました。
f:id:cradle111:20191006151554j:plain
f:id:cradle111:20191006151635j:plain
中は日本のトンネルと変わりませんでした。


そんなブータンの道路ですが、
国内移動するときは誰しもが通らなければなりません。
車酔い、長時間移動、たくさんのカーブなど、
なかなか厳しい道路状況ですが、
いろんな景色を見ることができ、楽しくもあります♫
以下に日本との違いをまとめました。




①景色を楽しむ!
f:id:cradle111:20191006173914j:plain
ひとつめはまずこれ!
自然豊かなブータン、山や川はいうまでもなくもちろんきれい。
自然だけではなく、
牛や馬も道をゆーっくり歩いているし、
ときにはお猿さんにも会うことができます。

各ゾンカク(県)にはひとつ、ゾンと呼ばれる建物があります。
ゾンは、お役所と僧侶の学校が1つになったような建物。
ゾンの立地や形も各県によってさまざまなので、
バスから探して見るのも楽しいです。
f:id:cradle111:20191006152236j:plain
これはウォンディのゾン。↑
f:id:cradle111:20191006152324j:plain
こちらはチランのゾン。↑

また、ブータンにはいたるところにチョルテンがあります。
チョルテンは、仏塔という意味です。
大きさは大小さまざまです。
f:id:cradle111:20191006152549j:plain
こちらはチランのチョルテン。↑
とても大きいです。

小さいものは本当に小さく、
道の途中にちょこんとたっています。



②ワイルドトイレ、ナチュラルトイレ

バスが走行中に、開けた場所に来ると、
突然停車します。
まわりに何もないのにとまる。
なんで、、、?と思ったら、数人が降りてどこか遠くへ歩いていく。
どうやらトイレのようです。
たまに有料の公衆トイレはありますが、
これも首都の近くの道路のみです。
日本のようなパーキングエリアはもちろんありません。
トイレがないのに1日15時間の移動。
これは、もう我慢できないですよね。
同僚は、「これがブータン流のワイルドトイレよ!あははは!」
と言っていたので、
私はワイルドトイレ、または少しオブラートに包んで
ナチュラルトイレと呼んでいます。笑
はじめはかなり抵抗がありましたが、
我慢できるものではないので仕方ない。
地元の人にならいました。
1度経験すると、不思議なもので抵抗はなくなります。笑
日々、強くなっているなぁと思います。



③野菜や果物のお買い物

f:id:cradle111:20191006162520j:plain
道中あちらこちらに、
地元の人が営む小さなお店がたくさんあります。
りんご、とうもろこし、ドライチーズ、
お米、きゅうり、バナナなど
主に農産物を販売しているお店です。

f:id:cradle111:20191006165020j:plain
ここではトウモロコシを焼いていて、↑
ドライバーさんがおごってくれました!笑



売っているものは時期によって違います。
f:id:cradle111:20191006161859j:plain
今はグァバが美味しいです!↑
皮ごと食べられます。

ドライブのお供に、
りんごを買って丸かじりしたり、
長距離バスは朝が早いので
バナナを買って朝食代わりに食べたりしています。

たまーに、お店のマダムは
私達が日本人だとわかると
タダでバナナをくれたり、
とっても値引きしてくれたりします。
きっと私たちがこっちの言葉で会話しているのが
うれしいのだと思います。
f:id:cradle111:20191006162058j:plain

今回は、お店のマダムとおしゃべりしていたら、「自分の娘みたい」と言ってくれ、
私たちにこんなに大きいバナナを一房くれました。↑
またもやブータン人の温かさに触れました。



④聖水(holy water)めぐり
f:id:cradle111:20191006165230j:plain
要するに、湧き水です。
ドライバーさんは、この近くに車をとめて
空のペットボトルを持って外に出ます。
そして、ペットボトルに湧き水を入れて戻ってきます。
飲む?と聞いてくれますが、
まだ勇気が出ず試したことはありません。笑
こんな場所が、道中たくさんあります。


④ドチュ・ラ

f:id:cradle111:20191006162932j:plain
ラは、峠という意味です。
首都ティンプーから地方に向かって走るときは、
必ずここを通ります。
標高は高く、ここを通るときは寒いです。
ドライバーさんは、ここを最低でも1周、
または3周していきます。
この場所にチョルテンが108個たっています。
観光客を乗せたバスはここにとまり、
写真撮影をしています。



ちなみに、首都ティンプーと空港のある県パロ以外で、外国人がブータンの県をまたぐときは、
ルートパーミットが必要です。
観光客はもちろん、現地で働いている私たちでさえ
ルートパーミットがいります。
申請は少し面倒ですが、出張や首都にあがるときは、
これを持って出かけ、関所でチェックしてもらいます。
それだけ管理されているということですね。


以上、ブータンの道路状況でした。
国が違えば道路も違う。
違いも楽しいです。
もし、来られることがあれば参考にしてください。笑