途上国ライフ

図工と体育と、ときどき英語。元公立中学校教諭、現途上国の小学校の先生。

Fund Raising Show

土曜日の夜、18時30分から、学校でFund Raising Showがありました。

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ブータンの子どもたちの足元は、基本的にサンダル。

体育もサンダルです。だから子どもたちの足は生傷の痕だらけ。

最初は「危ないなあ、靴を履いてほしいな」と思っていたけれど、

事情を知るにつれ、仕方のないことだと思うようになりました。

 

学校が支給する靴を履いている子どももいますが、7〜8割くらいがサンダルを履いています。

学校が支給するということは、つまり政府が支給するのですが、

すべての学校に支給されるわけではないのが現状です。

セントラルスクール と名のつく学校(私の学校も一応これです)は、

靴や制服、運動着などは支給されます。

スクールキッチンもあり、学校のホステル(寮)で生活する子たちには、

そこで朝昼晩3回の食事が用意されます。

日本でいう給食のようなものです。

セントラルスクールは予算が多めに組まれていることが多いようです。

 

しかし、プライマリースクール となると、

予算がセントラルスクールに比べると縮小されていて、

必要な物資も支給されない、セントラルスクールにあるものが

プライマリースクールにはない、など

セントラルスクールに比べると不利な環境にあります。

なぜ違うのかはわかりませんが。。。

 

私の学校は、今はセントラルスクールですが、

来年からはプライマリースクールとセントラルスクールに分かれるみたいです。

 

たとえば学年の途中でプライマリースクールから移ってきた子どもは、

他の子たちがもっているものを支給されていません。

また、貧しい家庭で育ったためにお金がなく学習に必要な文房具が買えなかったり、

複雑な家庭事情があり、親から何の支援もなかったり、

(ここでは離婚がとっても多いです。シングルはもちろん、

 祖父母や親せきに育てられている子どもや、

 お父さんの違う兄弟姉妹と一緒に暮らす子どもがたくさんいます。)

障害をもっていて特別な支援が必要だったり。

 

 

今回のショーは、そんな子どもたちのためのショーでした。

チケットは50ニュルタム(約85円くらい?)で、

ショーを見に来てくれた村の人々、先生方のご家族などのお客さんが払ったチケット代が、

支援を必要としている子どもたちのために使われる、という仕組みです。

パフォーマーは、学校の先生たちと、一部の生徒です。

 

 

毎年やっているのかと思いきや、今回が初めてだそうです。

中心となってこのショーを企画し、動かしていた先生は、

研修プログラムで日本に来たことのあるマダムでした。

はじめに、各クラスの担任の先生に、

そのような支援が必要な生徒が何人いるのかを調査し、

だいたいの目標金額を決め、

チケットを手作りし、

放課後に先生たちが集まってショー、ダンスの練習をすること1週間。

(実は5月にTeacher's dayという行事があり、そのときのプログラムを踏襲しています。

 この国の人は歌と踊りが大好き。

 生徒が、日ごろの感謝を込めて先生方に歌と踊りを披露し、

 そのお礼として、今度は先生方が生徒にパフォーマンスするという内容でした。

 だから、今回は1週間で間に合いましたが、5月のときは

 3週間ほど練習しました。)

 

そのマダムは日本語も少し知っていて、

当初から私に好意的に接してくれていました。

だから私もできる限り協力させていただきました。

 

 

会場にはいっぱいのお客さん。

正直、こんなに集まると思っていなかったのでびっくりしました。

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ブータンのダンスや歌はけっこうワンパターンなので、覚えやすく、

今では私も何曲か鼻歌を歌えます。笑

ブータンのダンスだけでなく、ネパリ系やチベット系などのダンスもあります。

私は「サラガワ」というブータンのダンスを教えてもらい、練習に参加し、

当日披露しました。

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加えて、校長先生のリクエストで「ぜひ日本の有名なダンスを」と言われていたので、

ソーラン節を紹介し(あるあるですよね笑)、興味のある先生を巻き込んで練習しました。

ブータンには海がないので、漁師の仕事内容や魚を獲るときの動きなども説明したうえで、

5月と同じ内容で披露しました。

 

 

ブータンのダンスはゆるやかなステップが多いので、

ソーラン節の激しい動きや、

網を投げたり引いたりする動き、「どっこいしょ」の動きが

珍しかったようで、意外とウケていました。

(この、どっこいしょ、太もも筋肉痛になります!

 ソーラン節に参加してくれたブータン人の先生も苦しんでいました笑)

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子どもたちも「マダムすごい~!!超ダンスうまい!!」なんて言ってくれました。

これで褒めてもらえるなら儲けものです。笑

 

チャリティーのような形で、支援を必要とする子どものためのお金をつくるのは、

日本の公教育では見かけないことなので、

これも文化の違いなのかなあと思いました。

娯楽が少ないこの国では、生のダンスを見たり、生の歌声を聞いたりすることが

最高の娯楽、という印象です。

だから「チャリティー × 最高の娯楽」ということで、

このイベントは大成功でした。

おそらく、来年も行われるでしょう。

 

 

こんなふうに、日本を伝え、知ってもらうことも私の大事な仕事のひとつ。

できることを、ちょっとずつ。

またゆるゆるやっていきます。

 

来週は同期隊員の運動会のお手伝いのため、任地を出て出張してきます。

首都にも上がれるので、こっちでは買えないものを買ってこなくちゃ。笑