途上国ライフ

図工と体育と、ときどき英語。元公立中学校教諭、現途上国の小学校の先生。

国を横断 HPE出張

ずいぶん前のことですが、5月中旬に、出張をしてきました。

目的は、

・monk(修行僧の男の子たち)の学校に行き、彼らに体育をする

・以前、私たちのような日本人ボランティアが体育を教えていた学校を再訪し、

 生徒に体育をする

もうすぐ帰国する予定の先輩隊員が中心となって企画したもので、

私たちも、学校隊員だからということで誘っていただきました。

合計5人の学校隊員ボランティアでの出張です。

 

私が今いるところは、ブータンの東、タシガン(Trashigang)という県。

そして、この出張で行ったのは、ブータンの西、ハ(Haa)という県。

5/13に出発し、5/16に到着。

実に4日間かけてハに到着しました。長い。笑

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道中も決して安全とは言えず、

ブータンの道路は、あまり舗装されていないので(特に地方)

まるでナチュラルジェットコースターのような道路状況。

縦に横に、揺れる揺れる…

移動時間も有効に使いたいところですが、

寝るか、ひたすら外の景色を見るかしないと、酔ってしまいます。

途中の街で宿泊しながら、向かいました。

ほとんどが移動時間だけれど、

隣の県に同期隊員の女の子がいるので、一緒に行けて心強かった。

帰りのバスでは、ブータンの若い男性2人が助けてくれて、

なにかと私たちのお世話を焼いてくれました。

ブータン人、とてもやさしいです。

 

 

さて、HPE(Health and Physical Education、体育)について。

私は、まったくもって体育の専門ではありません。

ブータンでは、体育が教科として成り立ってから

まだ数年しかたっていないので、先生が足りていないし、

時間割の中に体育が入っていないこともザラです。

(本当は、入れないといけないという決まりのはずなのですが…)

だから、日本からのボランティアが要請されているというわけです。

まったくもって専門外ですが、私は日本の小学校の免許をもっているからいいみたいです。笑

私が配属されている学校では、私が初代のボランティア。

たとえば、集団行動や、準備体操、ましては体操服に着替えてから体育を行うという

私たちからすれば当たり前に思える習慣さえありません。

だから、専門外ということでだいぶ不安はあったけれど、

今は、日本人として伝えられることがあるだろうと思って

前向きに考えて、基本的なことから伝えています。

 

 

Haa県で訪れた学校では、以前ボランティアが入っていたこともあって、

体育の基礎が整っていると感じました。

そして、グラウンドやMPH(Multi Purpose Hall、体育館のようなもの)、

校舎などの学校の設備がすべて平面にありました。

私の学校では登ったり下りたりなので、うらやましかったです。笑

子どもは、体育となれば着替えてくるし、

準備体操もできる。

こちらの指示に従って楽しく体を動かせていたし、

体育を受ける態度が、しっかりできあがっていました。

この学校の生徒から教わることがたくさんあり、

私の仕事は、やっぱり体育と図工の基礎を整えることだな、と再確認しました。

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monkの学校では、普通の学校との差を感じました。

まず、彼らは普段体育という時間がありません。

言語や算数の授業や、お経を読む授業が中心で、

その他も僧になるための練習がたーくさん。

体を動かす習慣が皆無です。

だから、少し走ったり、跳んだりするだけで疲れてしまいます。

訪問した日が暑かったこともあって、予想以上に休憩が必要でした。

でも、monkだって健康な体を維持する必要があるのは、

普通の学校の子どもと一緒。

今回、私たちと一緒にリレーや準備体操、障害物リレーなどをしながら

楽しく体を動かしていました。

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日本にいたときは、

体育について深く考えたことがなかった。

学校に体育があるのが当たり前だったから。

私の配属先の学校の子どもは、

小さければ小さいほど、

走らせるとすぐに転ぶし、

ボールをうまく投げられないし、

縄跳びもうまく跳べない。

 

日本の子どもたちは、

昔に比べたら、生活習慣の変化で

体力が落ちているかもしれないけれど、

それでも、ブータンの子どもよりは動ける。

体育があるからだなぁとつくづく思うし、

小さい時期に、どれだけ体を動かすかが

成長に影響を及ぼすと思います。

健康に生きるための、体育の必要性を

考えさせられています。

今回の出張で、他の隊員さんから、

体育の知識を学ぶこともできました。

それでも、スポーツや競技を専門的に指導することは、私にはできません。

だから、これからも体つくり運動を中心に

子どもたちに伝えていきたいし、

この出張で学んだことを役立てたいです。